J1清水の長谷川健太監督(43)が「がっつき指令」を出した。2日間のオフが明けた25日、次節の川崎F戦(30日、等々力)に向けて練習を再開。指揮官は「ここで貪欲(どんよく)にならないといけない。突き抜けるような気持ちで、弱気にならずに、あえて強気に『がっついていく』というのが今週のテーマです」と、自らに言い聞かせるように話した。

 前節の磐田戦(5○1)は、ダービー史上に残る大差でライバルに圧勝して3位に浮上。7、8月は、Jクラブ唯一無敗(5勝3分け)と「夏の清水」を見せつけている。長谷川監督が「夏の陣」と位置づける、7、8月の戦いも次節で最終戦になる。「もう1試合、集中して戦うことが大事。せっかくここまで積み上げてきたものが台無しになりかねない」と、気を引き締める。

 次節対戦相手の2位川崎Fとは勝ち点差はわずかに3で2点差以上の勝利で逆転する。首位鹿島も勝ち点差11まで迫った。ACL出場権獲得に加え、残り11試合での「逆転優勝」も夢ではない。【為田聡史】