J2仙台FW平瀬智行(32)が、ベガルタの2季ぶりの首位浮上に「絶対に過信してはダメ」と、かぶとの緒を締めた。96年のプロ入り以来、所属した鹿島、横浜、神戸、仙台の全4クラブで首位を経験。「首位を意識すると苦しくなる。『自分たちは強い』と過信してはダメ」と指摘した上で、体験談を明かした。

 平瀬

 鹿島時代は首位に立った時こそ、ピリピリムード全開。「このクラブ、やべえ」と思ったけど、そうすることで集中力も高まる。(06年のJ2)神戸時代は、残り4節で首位に立ちながら最終的に3位。(入れ替え戦で福岡に勝ち)昇格したけど、最後まで気を抜いてはダメって、身に染みて分かったよ。

 もし、チームに浮かれムードが漂えば-。「その時は、チームが結束するよう訴えなきゃいけないけど、今のベガルタに勘違いしてる選手はいない。(手倉森)監督も、締めるところは締めてくれる」と、現段階で無用の心配のようだ。追われる立場を知るベテランは「浮かれてもいいのは、最後に1位になった時だけだよ。その瞬間まで集中しないといけない」と口元を引き締めた。【木下淳】