J1磐田が、左DFのテコ入れを余儀なくされた。23日の練習前、25日の次節名古屋戦で左DFとして先発濃厚だったDF犬塚が、微熱のため別メニュー調整。紅白戦では、主力組1本目にMFが本職の船谷圭祐(23)がプレーし、2本目にはボランチの岡田隆(25)が入った。船谷が起用されれば今季8人目の左DFとなる。柳下監督は「(船谷や岡田でも)やれないことはない」と、不機嫌な表情で話した。

 指揮官がまゆをひそめるのも無理はない。犬塚が次節欠場すれば、試合直前での離脱は3戦連続だ。選手のコンディションづくりに不満が募る。同監督は「1人の問題ではない。誰かにうつるかもしれない。体調が戻れば一緒にやることはできるが、どうなるか分からない」と頭を悩ませた。

 船谷は天皇杯2回戦高知大戦(11日)でゴールを決め、翌日の練習試合では左DFとしてフル出場で猛アピール。岡田も左DFは経験済みだ。幸い代役選手はいるが、試合2日前でのメンバー変更はマイナス材料になりかねない。

 勝てばJ1残留が確定する可能性がある大事な一戦だ。昨季王者の鹿島が5連敗するほど、今季は混戦を極めている。残り5戦、油断をすれば足をすくわれかねないことを、指揮官は分かっていた。【栗田成芳】