ヒラさんの分まで-。J2仙台FW中島裕希(25)が、負傷したFW平瀬智行(32)の代役として25日のホーム札幌戦に先発する。FW最年長の大黒柱が長期離脱する危機に、ここ4戦3発の好調男が発奮。クラブの日本人最多タイとなるホーム3戦連弾を決めて、穴を埋める。ほかのFW陣も一丸となり、残り5試合で総合力を表現する。

 23日の紅白戦で、平瀬の定位置=主力組2トップに入った中島が燃えた。練習後、開口一番「ヒラさんの分まで頑張りたい。みんなでカバーしなければ」と闘志をみなぎらせた。前節21日の草津戦で、平瀬が左ひざ内側側副靱帯(じんたい)を損傷。その一戦で平瀬と交代出場し、得点した中島は「ヒラさんから握手されて『頑張れよ。ナイスシュートだった』って言われたし、自分が頑張らなきゃ」と決意を固めた。

 不幸中の幸いか、平瀬のけがは全治3週間。手倉森監督が「電話で『草津戦後の会見で、今季絶望と言って悪かった』と謝った。平瀬も『残り試合があるうちに復帰します』と言ってくれた」と明かすように、リハビリを含めても約1カ月後に復帰できる見通しだ。その間を穴埋めした上で、残されたFW陣には激しい競争が求められる。

 その筆頭の中島は、04年のFW佐藤(現広島)らに並ぶ日本人最多タイのホーム3戦連発をかけて札幌戦に挑む。「まだまだ点を取りたいし(今季7得点で)最低でも2ケタは取る」と宣言。ここ4戦3発。クラブ創設15周年の黒ユニホームをまとった過去2戦とも得点しており「次も決めたら、契約更改の時に『来季は黒ユニに変えて』と言います」と笑った。気負いなく、ゴールを奪うイメージを膨らませた。【木下淳】