コンサドーレ札幌のDF趙晟桓(27)の今季中の戦列復帰に黄信号がともった。左かかと筋膜炎のため別メニュー調整を続けていたが、回復が思わしくなく、23日に札幌ドームサブグラウンドで行われたチーム練習を欠席し、宮の沢での筋力トレーニングのみで終わった。9月23日の岡山戦で負傷後、1カ月間戦列から離れており、今季絶望の可能性も出てきた。

 趙の復帰が現実的に厳しい状況になってきた。21日の栃木戦前までは、グラウンドでランニングしながら調整していた趙だったが、この日は練習場にも姿を見せず宮の沢での個人メニュー消化に終わった。1カ月間の長期離脱となり佐川和寛トレーナー(33)は「治るのに時間がかかる場所。コンディションを戻すにも時間が必要。今季中に戦列復帰するのは難しいかもしれない」と話した。

 24日に再度、同トレーナーが回復度合いをチェックして、痛みがひかない場合は継続して筋力トレーニングを行う方向だ。その場合、今季中の実戦復帰は極めて困難となる。クラブでは来季も残留させる方針だけに、このまま治療に専念させる可能性もある。