石さんが愛弟子に愛のムチを加える。コンサドーレ札幌は25日、アウェーで仙台と対戦する。石崎信弘監督(51)にとって仙台の手倉森誠監督(42)は最初に監督を務めた山形時代の教え子。過去3度勝ち点1差で昇格を逃している指揮官が、昇格争い中の弟子に手痛い黒星をつけ、勝負の怖さを知らしめる。

 現在2位の仙台は札幌との試合に勝つと、他クラブの結果次第で昇格王手となる。手倉森監督は師匠でもある石崎監督との今季最終戦に向け「オレの卒業試験にしたい」と闘志を高めている。これに対し石崎監督は「わしには関係ない。仙台に何も借りもないし、いつも通り戦って勝ちにいくだけ」と無関心を装った。

 自ら手塩にかけ育てた手倉森監督が相手だからこそ、あえて勝負どころでガツンと“鉄拳制裁”を加える構えだ。大分での99、00年、川崎Fでの03年と3度、勝ち点1差で昇格を逃したからこそ、昇格争いが最後まで油断ができないことを知っている。石崎流は選手も指導者も、たたいて育てるスタンスだ。