日本代表のG大阪MF遠藤保仁(29)が、VVVのMF本田圭佑(23)に“弟子入り”志願だ。28日の練習後に居残りで約20分、無回転FKを特訓。新たな武器にする意気込みで「キックのパターンは多い方がいいし、無回転をものにしたい。代表に行った時には圭佑にいろいろ聞きたい」と真剣な表情で話した。

 岡田ジャパンで遠藤は不動の「右のキッカー」。カーブをかけたFKを得意とする。だが、9月のオランダ戦で0-3と惨敗し、世界に通用する新たな“球種”の習得を決断。そこで、無回転FKが得意な本田から直接指導を受けることを熱望した。11月の南アフリカ遠征で、さらに精度を高めるつもりだ。6歳年下を先生にすることにも「自分にとってプラスになるなら、圭佑に聞くことに特にこだわりはない」と言った。

 今は、元ブラジル代表MFジュニーニョ・ペルナンブカーノの無回転キックをDVDで見て研究している。「押し出すようなけり方が本当に難しい。早く身につけたい」。日本の心臓が「悪魔の右足」に進化すれば、岡田ジャパンの大きな武器になる。【奈島宏樹】