Jリーグのナビスコ杯決勝は、3日午後2時5分から東京・国立競技場で行われる。5年ぶり2度目の優勝を目指す東京は、日本代表DF長友佑都(23)が、右肩脱臼を押しての強行出場を決意し、スーパーサブとしてスタンバイすることが濃厚になった。

 決意は固まった。東京・小平グラウンドで臨んだ雨中の最終調整。長友は右肩脱臼の痛みを忘れるかのようにピッチを駆け抜けた。前日1日と同様、主力組の左MFに入ってプレー。本職の左サイドバックと、2つのポジションで出場する心の準備をした。「最初からでも、途中からでも用意はできている。相手の嫌がるようなことをやっていきたい」と口調を強めた。

 先月25日の清水戦前のウオーミングアップで右肩を脱臼した。翌日の精密検査では全治約3週間と診断された。骨に異常はなかったことで光が見えた。負傷から5日間は右肩を固定するように担当医から厳命され、ギリギリの調整が続いた。ここ2日間は土斐崎コーチに右肩の可動域を広げるリハビリを受け、心と体の恐怖を取り除く作業を続けた。この日は接触プレーを避けた長友は「明日の本番は接触プレーをやります」と覚悟を決めたように表情を引き締めた。

 長友個人にとって初の全国タイトル奪取のチャンス。MF石川の離脱、MF浅利の引退、DF藤山の今季限りの退団…。お世話になった先輩の魂も背負い、タイトル奪取に集中する。【藤中栄二】