さあ歓喜の瞬間だ!
J2仙台は8日、7シーズンぶりのJ1復帰をかけてアウェー水戸戦(Ksスタ)に臨む。下位の結果次第で昇格が決まる一戦に向け、仙台一筋14年目のMF千葉直樹(32)は、自然体を強調。01年の初昇格を知る現役唯一の男が、無心で2度目のJ1昇格を見据えた。目の前で対戦相手に昇格を決められた回数が最も多い水戸から、まずは勝ち点3を奪い、吉報を待つ。
ミスターベガルタが、穏やかな表情で最終調整を終えた。水戸から勝ち点3を奪った上で3位甲府、4位湘南が引き分け以下に終われば、またJ1昇格の美酒に酔える。だが「あくまで目標は優勝。周りが騒ぎ出しても昇格を意識しないよう、声を掛けてます」と普段通り。ベテランらしく、チームを気遣っている。
01年に昇格争いの難しさを体感した。同年11月3日の横浜FC戦に勝って王手をかけた後、2連敗で首位から3位に後退。最終節で京都に勝ち、2位に滑り込んだ。その経験を引き合いに出し「最終節で劇的に決めた前回のように足踏みしたくない」と千葉。水戸戦を過剰に意識せず「持ち味の我慢強さで勝ち点3を積み上げたい」と話した。
歴史も仙台の昇格を後押しする。99年のJ2開幕以降、延べ20クラブが自動昇格。そのうち水戸は最多の4回も、目の前で対戦相手の昇格決定を見届けた。MF梁が「縁起悪いクラブですね。次は避けようと必死に来る」と引き締めれば、千葉も「難しい試合になるけど、楽天さんの分も勝たないと」と意気込んだ。
昨季終了後、引退も考えた千葉だが「やり残したことがある」と現役続行。1年後に昇格に再接近した。決断が正しかったことを8日、証明する。【木下淳】



