ゴン争奪戦!?民放各局が密着取材オファー
今季限りでJ1磐田を退団する元日本代表FW中山雅史(42)に、民放各局から密着取材のオファーが届いていることが13日、分かった。磐田から戦力外通告を受けてから、移籍先が決まるまでをドキュメンタリー番組にする狙いで、すでに複数の在京キー局プロデューサーが磐田を訪れている。番組制作だけでなくキャスターなど将来の「スポーツ報道の顔」として招聘(しょうへい)するための布石の意味合いもあり、争奪戦は過熱しそうだ。
12日に磐田市内の練習場で退団会見を行った中山の元に、静岡県内のテレビ局以外に、東京から足を伸ばした各局のプロデューサーの姿が見られた。放送関係者によるとクラブを通じて中山に密着取材を申し込んだのは日本テレビ、TBS、テレビ朝日、フジテレビの4局。どの局も戦力外通告を受けた現在から、移籍先決定まで完全密着取材が目的だ。中山自身「ありがたい話だけど難しいと思うよ」と、「徹底マーク」については慎重だが、ヤンキース松井秀喜の去就にも劣らぬほど、今後の行方に高い注目が集まっている。
各局の狙いは、現役続行を決意した42歳を追うだけでなく、数年後には迎えるだろう中山の現役引退後にまで及んでいる。同関係者は「各局とも将来的にはスポーツキャスターとして起用したいのではないか」と話す。サッカーファンだけでなく幅広い人々に「中山雅史」の名前を印象づけた93年ドーハの悲劇以来、カズ(三浦知良)と並びサッカー界の顔として輝き続けた。明るいキャラクターと「ゴン」の愛称は茶の間の人気者となり、「タンスにゴン」など複数のCMに起用された。
タレント性だけでなく、これまでゲスト解説に起用された際の的確なコメントにも定評がある。スポーツに対する真摯(しんし)な姿勢はキャスターには欠かせない資質だけに、各局とも今回の退団に密着することで、将来に向けた太いパイプを築きたいようだ。
あるテレビ関係者は「中山さんがタレントになれば、5000万円以上は稼げる」と話すように、ピッチ以外からの引く手もある。しかし、中山はこの日の紅白戦でも、尽きることのない現役への意欲をむき出しに走り回った。あくまでもサッカー選手として勝負する。
[2009年11月14日11時8分 紙面から]
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