コンサドーレ札幌がジョーカー欠乏症克服を目指す。今季は先制しながら追いつかれて引き分けた試合がJ2ワーストの8試合。流れを変えられるスーパーサブ的選手が不在で、勝ち点3を逃してきた。来季へ向け、クラブは途中出場で3得点を挙げたルーキーFW上原慎也(23)らを中心に、短時間で勝負をつける“仕事人”の育成に力を注ぐ。

 札幌・宮の沢で行われた16日の練習後、村田達哉強化担当(37)が、上原を呼び寄せ、約10分間話した。「ベンチの選手の底上げも不可欠。ジョーカー的選手のメドがつけばチーム全体の力も上がる。上原だけでなく(横野)純貴とかも同様に自覚を持ってもらいたい」。同担当は、新人上原、2年目横野ら若いジョーカーの登場を期待した。

 J1昇格を果たした仙台はFW中原が途中出場で全10得点、湘南のFW阿部も8点のうち半分にあたる4点を途中出場で決めている。札幌で途中出場者の得点は上原の3点が最多と、ジョーカーの決定力の差も成績に表れた感は否めない。指名された上原は「FWとしてアピールするには短い時間でも結果を出せるようしないと」と意を強くした。ニトリのメーンスポンサー撤退で十分な補強ができるかは微妙なだけに、若い選手の成長と自覚が求められる。【永野高輔】