コンサドーレ札幌の矢萩竹美社長(59)が、来季のユニホームスポンサー3社について今月中に決める方向性を16日、示した。ユニホーム製作を来年1月のチーム始動に間に合わせるためには、月内がリミットとなる。メーンスポンサー「ニトリ」は撤退するも、石屋製菓の増額方針により胸スポンサー候補も出てきている。残り2週間で最後の詰めを行っていく。

 懸案事項が着実に解決に近づいてきた。矢萩社長はこの日、「状況は確実に進展している。ユニホームの上の3社に関しては、11月中には方向性のメドを立てたい」と話した。既に増額方針を打ち出している石屋製菓が、今季の背中から胸スポンサーに変わることが有力。背中と袖に関しても、今月中には大枠を固める方向で交渉を進めている。

 ただスポンサーに関して進展が見られた半面、強化費の減額は避けられない見通しだ。「最初に考えていた補強ポイントも、何点かは断念せざるをえないのかというところにきている」と同社長は口にした。ニトリ撤退により失った2億円の支援をすべてカバーすることは難しい状況。それ以前に想定していた戦力構想から、調整を余儀なくされるのは確実となっている。