東京Vは新経営陣による運営が認められた。鬼武チェアマンは「11日に東京Vから提出されたスポンサーリストを精査した上で、2010年もJ2で戦うことを承認しました」と語った。5億4000万円のスポンサー料を確定できなければ退会という条件を付けていたが「それを超えるスポンサー料を達成した。支払い時期など条件も確認した」。ただ、「これで盤石かというと必ずしも、そうではない。今後もイバラの道は続くはず。乗り越えるハードルは高く、多い」と、今後への懸念も付け加えた。

 Jリーグが、クラブの経営状況などをチェックする予算管理団体の状態は継続し、経営について指導、助言をしていく。スポンサー料は確定したものの、羽生事務局長は「キャッシュフローに懸念がある」と説明した。通常はJから融資を受けたクラブに対する処置だが、鬼武チェアマンは「日本テレビが撤退しゼロの状態になるため、チェックや助言が必要」と語った。

 厳しい道だが、ようやくのスタートに東京Vの崔会長は「また一から地道な形で努力していきたい」と、名門クラブの再建へ心を新たにしていた。