J1清水GK西部洋平(28)がゴールに鍵をかける!

 19日の非公開練習後、長谷川健太監督(44)は21日のG大阪戦(午後2時=アウスタ)で西部をリーグ16戦ぶりに先発起用することを明言した。3位、4位(清水)直接対決でACL出場権(3位以内)を獲得するためには、絶対に負けられないホームゲーム。最近のリーグ3戦で9失点と崩壊した守備陣を立て直すべく、「守護神」が自らの身をていしてゴールマウスを守る。

 ほどよくリラックスした表情だった。非公開練習を終えクラブハウスを引き揚げる西部からは自信がみなぎっていた。「リーグに出るために天皇杯3試合をやってきた。実戦をこなせたことで試合感覚も戻ってきたし、メンタルの部分も継続できている。状態はすごくいいので、チームの力になれればと思う」。7月4日の京都戦(3△3)以来140日ぶりのリーグ戦先発に気持ちを高ぶらせた。

 リーグ8戦負けなし中と好調をキープするG大阪を攻略するには、ここ8戦で18発を量産している相手攻撃陣を封じることが必須となる。西部は「ペドロジュニオールがだいぶフィットしてきて、レアンドロとのコンビもいい。それ以外にも遠藤さんもいるし、危険な部分はたくさんある」。それでも対G大阪は公式戦ここ4戦負けなし(3勝1分け)で相性はよく「運とかタイミングもあるけど、自信をもってやることが大事」と冷静に話した。

 リーグ3連敗で迎える次節は3位、4位の上位同士の直接対決。清水より勝ち点で4上回るG大阪を直接たたけば、ACL出場権獲得への可能性はぐっと高くなる。だが、逆にホームで敗れると、絶望的な状況にまで追い込まれる。西部は「やりがいのある試合だと思っている。ACLにももちろん出たいし、チャンスがある限りあきらめないでやる」と、大一番での完封勝利を誓った。【為田聡史】