山形が足踏みドロー残留への重圧か/J1
<J1:山形0-0大宮>◇第32節◇21日◇NDスタ
山形が大宮と引き分け、J1残留はまたしてもお預けとなった。勝てば自力での残留が決まるホーム戦で、イレブンの気持ちが空回り。安定した守備で大宮に決定機を与えなかったものの、攻撃面でミスが目立ちゴールを割れなかった。16位柏が新潟を下したため、勝ち点差は7から5に接近。順位は12位に上がり、次節での残留決定確率も高まったが、チーム内に緊迫ムードが漂ってきた。
山形サポーターの白いため息ばかりが、寒空に消えていった。早いプレスと球際の激しいプレーで、ボールは奪う。だが、前線へのパスにミスが相次ぎ、フィニッシュまで思うように持ち込めない。シュートを打てずじまいのFW古橋は「みんな周りを見る余裕がない」と、スコアレスドローを悔やんだ。
「メンタルは充実しているが、リラックスさせる必要がある」。今後をにらんで小林監督はそう話した。気持ちの空回りがミスを生み、そのカバーに追われてピッチ全体から余裕が失われた。FW長谷川は「去年の昇格争いと違って、相手も強いしプレッシャーもある」と話す。残留に王手をかけながら、忍び寄る“見えざる敵”に負けて、2試合続けての足踏みだ。
同時刻開始の柏が新潟を1-0で下した事実は、試合後のロッカー室でチームに伝えられた。小林監督が「(逆転される)怖さをすごく感じる」と真顔で語れば、長谷川も「(柏に)勢いがある」と警戒を募らせた。勝ち点1を積み上げ、次節(28日名古屋戦)での残留決定確率は、試合前の9分の6から9分の7(柏○、山形△以下なら持ち越し)に上昇したが、チームに余裕はない。
GK清水が「今日ほど舞台の整った試合はない」と話すように、下位の大宮をホームで倒して決めるつもりだった。残り2試合は名古屋、横浜という名門クラブ。「急に技術は上がらない。残り2試合しかない。気持ち的な部分をしっかりして戦うしかない」と古橋。増すばかりの重圧を、自分たちで突き破るしかない。これがJ1だ。【山崎安昭】
[2009年11月22日11時11分 紙面から]
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