史上初のリーグ3連覇を狙う鹿島が、オズワルド・オリベイラ監督(58)に来季の続投要請を出した。22日、クラブ幹部が明言した。21日の京都戦に勝ち、リーグ3位以内が確定。来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得したことで決断した。

 今季は悲願のアジア制覇こそ成し遂げられなかったが、リーグ戦では2試合を残し首位に浮上。3連覇が見えてきた。クラブ側はその手腕を評価。オリベイラ監督も来季の指揮に意欲を示しており、契約の細部を詰める今後の交渉が潤滑に進めば、年内にも続投が正式決定する見込みだ。

 同幹部が「来季のテーマの1つは改革」と話すように、主軸のMF小笠原、本山、中田、DF新井場、GK曽ケ端が今年で30歳を迎えており、来季は若手の育成が必要不可欠。同時にアジア制覇を狙っており、育成と結果の両方を求める。そんな「難関」に挑戦するシーズンを就任4年目となる名将に託すことになる。

 今夏もオイルマネーで潤沢な資金力を誇る中東のクラブから獲得のオファーを受けながら、「鹿島愛」を貫いたオリベイラ監督。今は前人未到の3連覇達成へ全精力を注ぎ込む。