<J1:山形0-0横浜>◇最終節◇5日◇NDスタ

 最終戦で山形は、残留争いの重圧から解放され積極的に攻撃を仕掛けたが、決定機をものにできなかった。これで10月24日の柏戦(1○0)以来、公式戦5試合483分間無得点。10勝9分け15敗の15位でシーズンを終了した。小林伸二監督(49)は、攻撃力のアップを課題に2年目のJ1に備える。

 決定機をつくっても、決められない。前半から古橋と長谷川の2トップめがけ、両サイドからクロスが数多く入る。ゴール欠乏症にピリオドを打つべく、両FWは各3本のシュートを放つ。だが、相手GKの正面を突く度に、スタジアムに大きなため息が響いた。古橋は「点を取らないと勝てないし、DF陣が頑張ってたから…。残念です」とつぶやいた。

 最終戦を白星で飾れなかった小林監督は「守備はJ1でも通用する。ただ、そこから(攻撃に転じ)ゴールを取るというレベルに行けない」と苦笑いした。ボールをつなぎ敵陣深くまでは運べても「ゴール前の落ち着きや精度が上がらない」(古橋)という攻撃の課題は、シーズンを通しても修正できなかった。

 ただ、苦しみながらも残留切符を手に入れた経験は「J1定着」を掲げるクラブの、大きな財産になるはずだ。小林監督は「みんな精いっぱいやってるけど、勝ちきれないのが現実。来年はもう少し戦えて、勝てるチームになりたい」と来季を見据える。2年目のJ1を戦い抜くための選手補強や、キャンプでの強化プランを、指揮官は思い描いていた。【山崎安昭】