J1山形小林伸二監督(49)は8日、神戸から戦力外通告されたFW松橋章太(27)を、自らチェックする考えを示した。9日から2日間、大阪・長居で行われる合同トライアウトを視察。「スピードアップとハードワークがないと(来季のJ1)2年目は厳しい。レベルアップできる選手を見てくる」と、掘り出し物を注視する。

 かねてスピードスターを探している指揮官は「(松橋)章太は、速いから見るよ。他の選手も含めてパフォーマンスをチェックする」と話した。01年途中から03年まで指揮した大分時代に松橋を指導し、特徴は把握済み。指揮官は「戦力外になるのは(衰えて)やれないからか、年俸が高いから」と分析。大幅な予算増は見込めない山形にとって、他クラブの戦力外選手は「交渉で値段が下がる」(同監督)戦力候補だ。松橋が小林モンテの活力になるか、その目で確かめる。【山崎安昭】