今季からJ1に復帰するC大阪は8日、大分MF家長昭博(23)の獲得を発表した。保有権を持つG大阪が復帰要請していたが、C大阪も昨年末に正式オファー。この日までにG大阪とのクラブ間交渉が合意、期限付き移籍が決まった。期間は2月1日から11年1月31日まで。推定年俸は2800万円で、背番号は大分時代と同じ14番が有力だ。

 「和製メッシ」と呼ばれる未完の大器が、今季からピンク色のユニホームを着る。07年にオシム体制の日本代表に選ばれた逸材で、北京五輪のアジア予選でも中心選手として活躍した。08年2月に右ひざの前十字靱帯(じんたい)を断裂の重傷を負い北京五輪出場は逃したが、その素質を高く評価するC大阪が熱烈なラブコールを送り続け、獲得に成功した。

 既にG大阪FW播戸、東京DF茂庭の獲得を発表。MF香川、乾と合わせ、日本代表経験者が5人そろうのは06年のFW西沢、大久保、MF森島、名波、山田以来、クラブ史上最多タイとなる。家長はクラブを通じ「チームの勝利に貢献できるよう、頑張りたい」とコメントした。