南アフリカへ「遠藤ジェット」が飛ぶ!?

 G大阪の日本代表MF遠藤保仁(29)の後援会が主催するW杯激励会が11日、故郷・鹿児島市内のホテルで開かれた。個人の激励会では異例の700人超が殺到。後援会は6月のW杯で大手旅行会社を通じて応援ツアーを組むことを決めた。応募人員が300人以上になった場合には「チャーター機」を飛ばす仰天プランまで浮上。力強い後押しに、遠藤の口からはW杯優勝宣言も飛び出した。

 新年早々、夢のような計画が浮上した。鹿児島で発足した遠藤の後援会が、6月のW杯に向け、大手旅行代理店を通じて南アフリカ応援ツアーの実施を決めた。300人超の大規模応援団になった場合は、チャーター機を飛ばす考えもあるという。後援会の永里千尋会長(59)は「(飛行機を)貸し切りできるくらいじゃないと。それくらいのスケールでやらないといけない」と語り「遠藤ジェット」実現に強い意欲を見せた。

 まんざら夢物語でもない。この日、地元有志が中心になって開かれた激励会には700人超が参加した。チケットは1人1万円で、当初の予定600枚は発売から1週間で完売。その後も問い合わせが殺到し、当日の駆け込みも含め会場は超満員になった。現在、後援会の登録数は500人だが、本大会までに1000人規模までに拡大する方向で、今月末にはホームページも開設予定。地元の財界人も多数いるため、遠藤応援ツアーにも申込者が殺到する可能性は高い。

 鹿児島らしく700人近くが焼酎をあおり、鏡開きまでして盛大に進む中、遠藤も勢い余ってかW杯優勝を宣言した。「岡田監督は4強を目指すと言っていますが、ボクはてっぺんを目指したい」-。

 永里会長は「本人があれだけ意欲的なんだ。私どもはヤット(遠藤)の応援態勢を作っていく」。恩師の鹿児島実サッカー部・松沢隆司総監督からは「日本の遠藤から世界の遠藤に羽ばたいてほしい」とエールを送られた。故郷の超強力な後押しを受け、遠藤ジェットが南アに就航、遠藤もW杯で大活躍するか-。【益子浩一】