わ~たし神戸のサウスポー♪

 神戸は16日、本拠地のホムスタで新体制を発表した。J2草津から新加入のFW都倉賢(23)は、約1300人のサポーターの前で「左足のシュートを見てほしい」と宣言した。

 ピンクレディーや山口百恵など数々のヒット曲の作曲を手がけた都倉俊一氏を叔父に持つ。さらに慶応幼稚舎から慶大(休学中)、甘いマスクと「モテ要素」が詰まっており、神戸のサポーターの間では早くも人気上昇。あるサポーターは「都倉の応援歌にピンクレディーの『サウスポー』を検討したい」と明かした。

 都倉は昨季、J2でC大阪MF香川の27得点に次ぐ23得点をマークした。187センチの長身をいかしたポストプレーも武器で、三浦監督から「いい補強できた」と期待される。「ゴール前に飛び込むところや、泥くさいプレーも意識したい」と熱く誓った。

 この日は女性サポーターから黄色い声援が飛んだ。神戸での実績が伴ってくれば、ツネ様ことDF宮本や日本代表FW大久保と争う人気者になる可能性を秘めている。そんな都倉の夢は「有馬温泉に行ってみたいね」。叔父が作曲した大ヒット曲に乗り“サウスポー”都倉が港町で暴れる。【奈島宏樹】

 ◆都倉賢(とくら・けん)1986年(昭61)6月16日、東京都生まれ。慶応幼稚舎(小学校)時はキンダー善光SC、慶応普通部(中学)では横浜菅田、慶応高では川崎Fユース所属。05年、慶大商学部へ進学と同時に川崎F入団。08年シーズン途中にJ2草津へ移籍。愛称「とっくん」。J1通算6試合0得点。J2通算57試合26得点。187センチ、80キロ。