札幌の3年目宮沢裕樹(20)が「10番」に抜てきされた。17日、全選手の背番号が決まり、昨季付けた11からの変更が発表された。「軽い気持ちでつけられる番号じゃないから。自分がチームを引っ張るという気持ち」と気を引き締めた。

 期待の表れになる。三上強化部長は「中盤のキーマンとして、覚悟を持って、責任を持ってやってもらいたいという思いで与えた」と話した。過去13人がつけた番号を高卒3年目の選手が背負うのは02年、後に日本代表にもなった山瀬(現横浜)以来、8年ぶりのこと。12年ロンドン五輪も視野に入れる20歳は「コンサの10番は宮沢と言われるように頑張りたい」と飛躍に向けた。

 昨季までのFWから、MFに登録も変更された。石崎監督も評価するボランチとしての高い能力を買われたもので、今季はMFとしてシーズンを戦う。「パサーだけでなく、ゴールも決めるつもりでやれれば」とボランチで生き抜くことを誓った。