川崎Fが22日、昨年のナビスコ杯準優勝で獲得した賞金5000万円全額を川崎市に寄付すると発表した。昨年11月3日の決勝後の表彰式で川崎の一部選手がふてくされた態度を取った問題で、クラブ側が賞金の返上を表明。Jリーグはサッカー普及や社会貢献活動に使途を限定した上で、賞金を授与していた。

 川崎市教育委員会を通じてサッカーボールや用具、書籍や算数教材などを市内の幼稚園や学校、少年団、図書館に寄贈するほか、同市には本拠地・等々力陸上競技場の改修を念頭に置いて、現金を寄付する。福家GMは「教育委員会、Jリーグとも協議して決めた。今後は青少年とともに、高齢者を対象とした地域貢献活動にも取り組んでいきたい」と話した。