【グアム22日=永野高輔】古田が“プレー美”を追求する。J2札幌グアムキャンプ3日目のこの日、初参加となるMF古田寛幸(18)が、本格的なプロボディーへの1歩としてステップワーク修正を打ち出した。ポイントは「重心は体の中心」「つま先の癖矯正」の2つ。敬愛するメッシ(バルセロナ)のように美しくボールを追い、効率よく攻撃に転じるための足元矯正で、「ビューティフルタ」への転身を目指す。

 古田がプロ1年生として、足元から徹底的な改良を試みる。この日の午前練習で行われたステップワークのトレーニングを終えると、険しい表情で石栗建フィジカルコーチ(38)の元に歩み寄った。約5分間、短いながら濃密な同コーチとの“足元補習”だ。「グアムはいい機会なので克服してワンランクレベルを上げたい」と、今キャンプでの課題を挙げた。

 メッシを目指す18歳は、その「美脚」から取り入れる。プレーをDVDで観察する際、古田の目は足の運び方、ぶれない重心にくぎ付けになったという。「ドリブルで軸がぶれない。僕はバランスが崩れてしまうので、しっかり保つのが大事」。世界的選手の華麗なドリブルを手に入れるため、選手としての“基礎工事”から見つめ直す方針だ。

 石栗コーチも「トップレベルの選手が見た目に美しいプレーができるのは、それだけのフットワークを持っているから」と“足場固め”の重要性を説いた。

 体格的な癖も同時に矯正する。「古田はつま先が外に開いている。外に開いていると力が流れやすいし、ひざが内側に入ったときに前十字靱帯(じんたい)損傷のリスクもある」と同コーチ。徹底したフィジカル強化を掲げるグアムでは同コーチから古田に「(つま先を)ニュートラルな位置に置いて動けるように」と指示も出された。

 オフの間の自己管理に失敗したため、現在は地獄の4部練習を課されている状況だが、それも前向きにとらえている。体脂肪率12%を切れば脱出できるシステムだが「クリアした後も参加し続けようと思っている」と、貪欲(どんよく)な姿勢をみせた。初めて臨むグアムキャンプ。プロの体を手に入れるため、古田が心身ともに徹底的な土台づくりを目指す。