【グアム26日=永野高輔】コンサドーレ札幌グアムキャンプ7日目のこの日、元日本代表FW中山雅史(42)が初コーチング&初ボールタッチと、順調な回復ぶりをアピールした。右足内転筋付着部炎で別メニュー調整ながら、ミニゲーム中の若手選手に激しく指示を出すなどゴン節も好調。初めて今季使用する新公式球を蹴り感触を確かめるなど、復帰へ向け意欲的な姿勢を見せた。早ければグアムキャンプ中の合流の可能性も出てきた。

 甲高く力強いゴンボイスが、グアムの青空にこだました。午前練習で行われたミニゲームの最中、自陣ゴール前でボールを持つDF吉弘に突然「ゴン作戦」が指示された。「ループ(シュート)!

 ループ!

 (相手GKの)ヒッキー(曵地)の後ろが空いてる!」。コート外から何げなく眺めていた中山だが、前に飛び出していた相手GKの背後に空いた絶好のスペースを見逃さなかった。

 「おふざけですよ~」と照れながらも「でもGKの位置を視野に入れておくのも大切。そういったことから(上里)カズのロングシュート(昨季8月の福岡戦での65メートル弾)も生まれた」と説明。さらに「いつでもゴールを狙うことがサッカーには必要だし、そうじゃないと相手もこわくない」と、勝負にこだわる熱いゴン理念を説いた。

 “初コーチング”に臨んだ後は始動後、初となる本格的なボールタッチにも挑んだ。タッチライン間を1往復、軽く10年初ドリブルをこなした。2往復目に行こうとして、佐川和寛トレーナー(33)に止められリフティングに変更。同トレーナーが「状態が良くなっているので自然と体が動いてしまうのでしょう。無理させないようにしました」と苦笑いするほど、中山の体がボールを欲していた。

 大ベテランの復調と比例するように若手選手のテンションも上がってきた。“コーチング”を受けた吉弘は「両チームの指示をしてくれるのでためになる。笑わせてくれるしいい雰囲気にしてくれる」と言う。遠目から中山のリフティングを見たMF古田も「ずっと見てしまった。何を考えてるのかなぁ。早く一緒にやりたい」と刺激を受けていた。

 前日25日に劇的に痛みが減り練習での負荷を上げたが、この日朝の状況は「一時的なリバウンドはあるが一昨日よりはいい」と佐川トレーナー。今キャンプ中の合流については「足の状態では最後の方でいけるかなというのはあるが、コンディショニング的なものを考えると何とも」と話した。合流は未定も、明らかにゴン中山は復活への階段を1歩ずつ上がっている。