【グアム27日=山崎安昭】チームのためにオレが、キャラを変えます!

 寡黙なタイプのJ1仙台MF千葉直樹(32)は、J1初体験の若手をフォローすべく“おしゃべりキャラ”に変身する。

 ベガルタの前身、ブランメル仙台時代からの生え抜きの千葉は、山形FW長谷川とは少しばかりタイプの違うムードメーカーへ変身する。これまでは口数が少ない「背中で引っ張る」タイプ。だが今季は「チームから、若手に対しての『しゃべり役』も期待されてると思う」(千葉)と語り、おしゃべりへ生まれ変わるつもりだ。

 最初に仙台がJ1で戦った02、03年の2シーズン。その当時25、26歳だった自分の「ホロ苦い経験」を生かす。

 千葉

 J1は、何もかも(J2と)違った。「自分を試したい」って気持ちだったけど、苦しんだ。たぶん、今季も苦しむ。その時に盛り上げられるように、自分がなりたい。

 当時の千葉と同じくらいの年齢を迎えるFW中島、MF関口らが「J1の壁」にぶつかる、あるいはぶつかりそうな時、千葉の明るい声が響き渡るはずだ。

 ベテランは自由参加が許されているグアムキャンプへ、あえて千葉は参加している。

 千葉

 年寄りだけど選手である以上、一緒にやった方がいいと思って。ベテランが1人くらいいた方が、いいでしょ。

 いつ、誰が訪ねてきてもいいように、宿舎の部屋を開放している。だが「誰も来ない」と苦笑いする。シーズン開幕後、チームは好調で“直樹の部屋”の利用者がいないなら、それでもいい-と思っている。