【グアム9日=永野高輔】石崎札幌に2年目の上積みあり。コンサドーレ札幌は、21日間にわたるグアムキャンプを打ち上げた。石崎信弘監督(51)就任1年目の昨季は手探りの日々だったが、今季はほぼ予定通りのメニューを消化した。DF吉弘の離脱を除けば大きな負傷者もなく、最大の目的としていたフィジカル強化も図られ、戦いへの土台づくりを完了した。このベースを基に、13日からの熊本キャンプで戦術強化を図っていく。
札幌の基礎工事が完了した。グアムキャンプ最終日は午前中のみのトレーニングながら、5対5のパスゲームやミニゲームなど計2時間、負荷を落とすことなくみっちりと鍛え上げ、締めくくった。
石崎監督は「ミツ(吉弘)のケガが心配だが、それ以外は順調にきているのではないか」と総括した。5日に左足長腓骨(ひこつ)筋断裂手術のため途中帰国した吉弘の離脱はあったが、それ以外の選手に大きな負傷はなかった。就任2年目の今季、指揮官は21日間のフィジカル強化に、手ごたえを感じ取っている。
練習メニューは確実に昨年よりハードになった。1年目同様に半日オフを3度入れたが、内容が違う。午前練習だけの場合、選手の疲労度を考慮してスタッフを加えての遊び心を交えたミニゲームを2度入れて微調整した昨季に対し、今季は原則、選手だけのガチンコ練習に徹した。1年間のベースがあるからこそ、石崎イズムをメニュー通り、迷わずに注入することができた。
石栗建フィジカルコーチ(38)も「(強度を)落としたコマ(時間帯)は作っていない。負荷が高い中こなしている。それだけベースができている」と分析する。佐川和寛チーフトレーナー(33)も「負傷者の数を見ても全体がレベルアップされていると感じる」と話した。体づくりやケアの専門家も、チーム全体の肉体が、昨季を上回った完成度に達したとみている。
中山加入による精神的緊張感も効果的だった。選手に疲れがたまったキャンプ終盤の7日に完全合流。ベテランの的を射たゲキが練習への集中力を高めた。「中山さんや(岡本)ヤスや(佐藤)優也も戻ってきて、その選手たちが雰囲気を良くしようとしてくれた」とDF石川は口にした。中山だけでなく昨オフに手術した岡本と佐藤も順調に合流と、経過は順調だ。
石崎監督は13日からの熊本キャンプに向け「戦術練習の中で、いろんなコンビを試していきたい」とプランを示した。新戦力のMF李も加わるだけに、ここから実質的なチームづくりが始まる。骨組みから肉付けへ。開幕まで残り3週間で、10年札幌のカラーを彩っていく。




