グアムキャンプを終えたコンサドーレ札幌が10日、帰国した。経由地の成田で別れた石崎信弘監督(51)らを除き、FW中山雅史(42)らが新千歳空港に降り立った。

 約3週間ぶりの北海道に中山は「ほっとしています」と笑顔を見せたが、13日からの熊本キャンプの話になると「チームとして熟成すべき期間。試合に向けての気持ちを高めていければ」と表情が引き締まった。

 グアムではラスト3日間こそ完全合流を果たしたが、痛めていた右足内転筋付着部炎について「グアムではある程度やれていたが、検査をした上で次への指針にしたい」と慎重な姿勢を崩さない。ただ佐川チーフトレーナーが「順調にはきている」と話すように前進しているのは確か。医師にしっかりチェックしてもらった上で、次なるステップに入る構えだ。

 自身の状況を冷静に分析しながらも、中山の狙いはきっちり絞られている。「熊本では実戦に即した練習に入る。そこでコンサドーレというチームにフィットさせていければ」。3月7日の開幕鳥栖戦へ向け、1歩1歩、歩を進めていく。