J1仙台が10日、宮崎県延岡市での第2次キャンプを打ち上げた。中距離走と筋力トレーニングを柱とした9日間の日程を終え、手倉森誠監督(42)が延岡キャンプMVPを発表。新任の李昌■フィジカルコーチ(PC=36)が選ばれた。

 指揮官の口から、李PCに対する絶賛の言葉が次々と飛び出した。

 (1)性格「淡々と話す日本語のおかげで、苦しい時に指示を出された選手がイライラしない。調整が遅れぎみの選手にも目をかけ続けて、輪から外さない」。

 (2)柔軟「当初は中距離走の設定タイムを韓国代表並みにしたけど、途中で数値を下げた。選手が少ない今季、けが人を出さずに鍛えるバランスが大事。さじ加減が絶妙で、無理せず強度をコントロールできる」。

 (3)連携「フェルナンジーニョが左足を痛めた時、炎症になる前に察知してトレーナーに連絡。別で調整して、今日のミニゲームで活躍(3得点)させた」。

 この評価を伝え聞いた李PCは「MVPは選手ですよ~。初体験の僕のメニューに、真剣に取り組んでくれるから」と笑顔。13日から始まる宮崎市での第3次キャンプに向けて「瞬発系のスプリントで仕上げて実戦を迎えます。プログラムは予定通りですよ~」と自信を見せた。【木下淳】※■は火へんに華