W杯イヤーのJリーグは6日、開幕する。今季は欧州リーグからの復帰組が注目される。フランスのレンヌから移籍した川崎F・MF稲本潤一(31)は、右内転筋の違和感で3日の日本代表-バーレーン戦を欠場したが、新潟戦でのスタメン出場に問題はない。

 稲本にとって9年ぶりの舞台が、ついに幕を開ける。右内転筋に違和感を訴えていたが、大事には至らずスタメン出場できる。「今のところ気負いも緊張もなく、すごく楽しみにしていますよ」。淡々と語っていた稲本だが、話すにつれて言葉に力が入っていった。

 今季のJは、欧州からの復帰組が注目される。稲本と同世代の横浜中村、清水小野がそろって日本へ戻った。稲本は、そこに大きな意味を感じていた。

 稲本

 このタイミングは偶然じゃなく、自然の流れだと思う。若い時に(海外へ)出て、30歳ぐらいで帰ってくる。それが今年になった。その分、若い人があまり出て行っていないのは少しさみしい状況だけどね。下(の世代)から押し上げることも大事だし、僕らがJを盛り上げることも大事だと思う。

 稲本の中では「戻ってきた」という感覚ではないのかもしれない。G大阪からアーセナルへの移籍は、21歳の時だった。今30歳。自身も変わったが、周囲も変わった。何より立場が変わった。すべてが9年前に戻ったわけではない。

 稲本

 年も取ったし、周りの見る目も若い時とは違う。1つ1つの行動、言動に影響力があると思うし、やるべきことをやらないといけない。しっかり大人になっていかなあかんと思います。

 昨年2位のチームは、3月に2分1敗と乗れなかった。「勢いつけるためにも、どんな形であれ勝ち点3を取りたい」。稲本らの活躍が、リーグ全体にも勢いをつけていく。【飯島智則】