J1磐田は6日、本拠地で仙台戦(午後1時=ヤマハ)。昨季得点王のFW前田遼一(28)は左太もも肉離れのため、ベンチ外が決定。エース不在の逆風を跳ね返し、5年ぶりの開幕戦勝利を目指す。

 得点王なき戦いを強いられる。磐田は5日の前日練習で、ミニゲームを中心に最終調整を行った。左太もも肉離れで離脱していたFW前田が合流したが、仙台戦でのベンチ外がこの日決まった。柳下監督は「途中から20分、30分できるのであれば使いたいが…」と起用の可能性をほのめかしていたが、前田の体調を考慮し再発のリスクを回避したようだ。

 指揮官の「どんなに準備をしても万全ということはない」という言葉がすべてを物語っていた。昨季開幕戦で2-6の惨敗を喫した山形同様、2年連続で昇格組との幕開け。選手もスタッフも油断は一切ない。昨季のリーグ戦からJ1と対戦した天皇杯まで、情報収集には手を尽くし仙台を丸裸にした。一方で、08年に1勝1分けでJ1残留を決めた入れ替え戦の映像は「ジュビロの選手が変わっているから」とあえて見なかった。当時先発し6日メンバー入りする選手はDF駒野とMF松浦のみ。かつて16位に甘んじたチームとは、もう違う。

 昨季、クラブをけん引したFW中山(現J2札幌)らベテランを放出し一気に若返りを図った。エース前田不在。さらにクラブ経営圧迫のため、今季からホーム戦でのホテル前泊を廃止するなど、逆風もある。だからこそ、若きチーム力が試される。今季こそはと挑み続け、4年連続開幕で勝っていない。「去年の開幕よりはいい状態。1人1人の質が上がっている。流れが悪くなってもリズムを変えられる。去年とは全然違う」と同監督。変わろうとする強い気持ちにぶれがない。何よりの力だ。【栗田成芳】