勝った次こそ大事だ。J1仙台の手倉森誠監督(42)が8日、イレブンに開幕連勝を厳命した。1-0で磐田を下し、2302日ぶりのJ1勝利を挙げた6日の開幕戦後、初の練習を実施。指揮官は「磐田にリベンジしても、次あっさり負けたら『やっぱりな』と思われる」と力説。まぐれではないことを証明するため、13日のホーム開幕戦(対大宮)勝利を求めた。
チームにとって7シーズンぶり、指揮官にとってはJ1初采配初勝利だった磐田戦。「去年のJ2開幕戦で札幌に勝った時と比べものにならないほど、祝福の電話やメールをもらった」と反響は段違いだった。だが、手倉森監督は祝杯ムードを封じ込めるように、円陣で選手に語りかけた。
手倉森監督
勝ったり負けたりを覚悟するシーズンではあるけど、次あっさり負けると「やっぱりな」と思われる。勝ち続けなければ、トーンダウンしてしまう。次の結果こそ大事だ。
選手にも浮かれた様子はない。開始26秒で決勝ゴールを奪ったMF梁が「祝福メールが増えたり注目度の高さは感じた。でも、1試合が終わっただけ。次の大宮戦が重要」と言えば、DF渡辺も「全国ニュースに出て、父方の祖父から初めて電話が来た」と反響を喜んだ上で「まだJ1の1年生。浮かれてる場合じゃない」。GK林も「負けたら『勢いだけか』と思われる。勝って、本物だと思わせたい」と引き締めた。
次戦の相手・大宮は「開幕首位」。右大腿(だいたい)骨骨肉腫で戦列を離れたDF塚本に勝利をささげようと、一丸となっている。7日の大宮-C大阪戦をNACK5で視察した手倉森監督。普段は「仙台の一体感は、どこにも負けない」と話すが「うちを上回っているかも。今、J1の中で一番強いかもしれない」と警戒する。タフな戦いが続くが「ここで勝ってこそ勢いに乗れる」と勝利を厳命した。【木下淳】



