J1仙台FW中原貴之(25)が9日、開幕2戦目を前に早くも「背水モード」に突入した。1-0で白星発進した6日の開幕戦(アウェー磐田)で目標のスタメン出場を果たしたが、中原自身はシュート「0」。先発のうちに結果を出さなければ「またサブに戻されるのは必然的」と危機感を訴え、13日のホーム開幕戦(対大宮)での今季初ゴールを自らに課した。
心情的には、まだ“開幕”を迎えていない。磐田戦後、歓喜の輪の中で中原は複雑だった。「良かったのは、チームが勝ったことだけ。個人的には全然、納得できない」。キャンプ中の練習試合で4戦3発。開幕スタメンの座をつかんだが「いくら開幕前に良くても…。公式戦で結果を出さなきゃ、先発から外されるのは必然的」と悔やんだ。
無得点どころか、1本もシュートを打てなかった。昨季は18・9分に1本の割合でシュートを放った積極性が影を潜めた。「先制が早くて守備ラインが下がった」と分析した上で「前線の守備に手応えはあったけど、ゴール前に顔を出さなければFWの意味がない」と言った。
08年の開幕戦も先発出場したが、その後の8戦で1得点。以後、控え暮らしが続いただけに「早く点を取らなきゃ二の舞いになる」と、大宮戦から背水の陣を敷く覚悟を決めた。
その姿勢は買いだ。手倉森監督も「勝利より、シュート0本だったことを反省するなんてストライカーらしい。得点にこだわってくれ」と歓迎。中原も「FWは点を取ってナンボ。マジで、マジでゴールが欲しいんです」と自分に言い聞かせた。【木下淳】



