<J1:清水3-0山形>◇第2節◇13日◇アウスタ

 清水の日本代表FW岡崎慎司(23)が今季初ゴールを決めたが、思わぬ“代償”を負った。1-0で迎えた後半43分、DF市川の右クロスを頭で合わせ、ゴール右隅に流し込んだ。貴重な追加点に「チームとしても2点目が欲しかったし、自分にとっても初ゴールでうれしい。ほっとしました」と、今季第1号を喜んだが、その直後にアクシデントが待っていた。

 山形のキックオフで試合が再開され、ボールを奪おうと、プレスをかけた際に、相手選手のひじが顔面を直撃。そのままピッチに倒れ込んだ。口から血を流し、チームドクターがプレー続行が不可能と判断。顔面を左手で押さえる痛々しい姿のまま、ロッカールームに担架で運ばれた。

 相手選手とぶつかったシーンについて岡崎は「覚えていない。歯がずれて血が出てきた」と話した。試合後は取材エリアを通らず、精密検査のために静岡市内の病院へ直行。長谷川監督は「前歯が2本折れ曲がっている状態。骨に異常がなければいいけど」と心配顔だったが、検査の結果、上の前歯2本の根元にヒビが入っていることが判明した。入院はせず、週明けからは患部保護のためマウスピースを装着して練習に参加する予定だ。【為田聡史】