<JFL:ブラウブリッツ秋田2-0アルテ高崎>◇前期第1節◇14日◇秋田・仁賀保グリーンフィールドほか

 TDKサッカー部を母体とし、今季からプロクラブ化された「ブラウブリッツ秋田」が、白星スタートを切った。ホームでアルテ高崎と対戦し、前半5分にFW菅原太郎(28)のクラブ初ゴールなどで完封勝利。Jリーグ入りを目指す新生クラブが、幸先のいいスタートを切った。

 Jの楽しさを知る男が、新生クラブの歴史に名を刻んだ。前半5分、菅原が目の前のこぼれ球を、ゴールネットにたたき込む。顔をくしゃくしゃにして喜びを爆発させた。柏などJ経験のある菅原は「Jに戻りたい気持ちと、クラブがJを目指すという気持ちが1つになって、一番いい心境です」と、J入りの起爆剤を買って出るつもりだ。

 スポンサー探しに奔走し、認知度アップのために選手とともにビラ配りをした外山純社長は、白星発進にも「まだ始まったばかりです」と、表情を引き締める。この日は超満員の1500人超のファンが観戦したが、Jリーグの準加盟を果たすには、安定した入場者数の確保など、クリアするべきことが山積みだ。「私を含めフロントが頑張らないといけない。最低2年以内に準加盟したい」と意気込んだ。

 クラブ予算はわずかに1億円強。サラリーマン選手が3人、アルバイトで生計を立て、夢を追いかける選手が10人いる。詰めかけた観客の多さは「秋田にJクラブ誕生」を願う、期待の大きさの表れだ。「かけ声だけで終わらせてはいけない。今年はまず(J参入の)土台作りです」と外山社長。秋田サッカー界の挑戦は、始まったばかりだ。【山崎安昭】