J1仙台FW中島裕希(25)が「あこがれのストライカー」と同じピッチに初めて立つ。20日に敵地で対戦する京都には、同郷の元日本代表FW柳沢敦(32)が在籍。中学時代のFCひがしジュニアユース(JY)→富山一→鹿島入りまで同じ経歴で「柳沢2世」と呼ばれた中島は、初の対決に「マジ、楽しみっす」と興奮。先輩の前でJ1初ゴールを決めて成長を示す。

 プロ8年目で、やっと同じ土俵に立てる。「プロ入りまでルートが同じだったけど、一緒に公式戦のピッチに立ったことはなかった。うれしい」と中島。03年に鹿島入りしたが、柳沢は同年途中にサンプドリア(イタリア)へ移籍した。「一緒に練習できたのは3カ月くらい。ヤナギさんが抜けて出番をもらったのが僕だったんで、成長した姿を見せたい」と胸を高鳴らせた。

 中島が柳沢の存在を知ったのは、小学生の時だ。高校選手権の富山大会決勝を観戦。「ヤナギさんが何年生だったか覚えてないけど、背番号10をつけて格好良かった」と振り返る。それから中島は、柳沢の背中を追った。富山一時代には「昔の映像を見させてもらって勉強した。自分の持ち味の動きだしとか、裏への飛び出しとか参考にした」とプレースタイルに大きな影響を受けた。

 その柳沢はJ1通算100ゴールまで残り2点となり「早いうちに決めたい」と仙台戦での達成も視野に入れる。それを伝え聞いた中島は「決められたら、僕が取り返しますよ」と、1歩も引くつもりはない。J1初ゴールを奪い、あこがれの先輩を脇役に追いやるつもりだ。【木下淳】