バットマンが飛ぶ!

 鼻骨を骨折した神戸FW大久保嘉人(27)が23日、神戸市内の練習場で初めてフェースガードを着用した姿を公開し、24日の川崎F戦(等々力)でダイビングヘッドでのゴールを宣言した。「ゴール前へ飛び込むのは自分の持ち味。ヘディングも問題ない。手応えはあるね」と自信に満ちた表情で言った。

 22日の非公開練習から着用。フェースガードをつけて02年W杯日韓大会に出場し、川崎F戦で2試合ぶりにベンチ入りするDF宮本からは「視野が多少は狭くなるので要注意。怖さがなくなれば、取ってもいい」と助言を受けた。「慣れるまでの辛抱やね。まだ違和感はあるけど、自分らしいプレーをしたい」と気合を入れた。

 左ひざはまだ完治しておらず、ベンチスタートとなる。「あと3週間は(フェースガードを)つけてやる。また鼻を折るのは嫌やから。先生(医者)から『また鼻を折って来てください』と言われたけど、もうあんな痛い手術は受けたくないよ」と笑った。5月10日のW杯メンバー発表まであと約2週間。大久保はゴール前へ飛び込み、そして、南アフリカへ飛び立っていく。【奈島宏樹】