入場者数アップに、若きエースが一肌脱ぐ。J1山形FW長谷川悠(22)が12日、ホーム入場数を気にかけた。「寂しい」という分析どおり、今季ホームリーグ戦の平均入場者数は1万2184人(昨季1万2056人)と微増も、スタンドの半分は空席状態。状況打開へ「露出を増やしたい」と“集客アップ特命部長”を買って出た。

 昨季まで2年連続“クラブ得点王”に、W杯日本招致アンバサダーなど4つの肩書をもっていた。新たな役職を任された責任感からか、連日スポーツ紙に目を通し「山形の報道が少ない」とつぶやく。もちろん報道量を増やすためには、結果も重要。「勝たないといけないし、早くゴールしたい」と、自らのコンディション向上に躍起だ。

 右ひざ痛から回復し、9日東京戦の途中出場で約2カ月ぶりに実戦復帰。長谷川は「(プレーは)良くなかったけど、リバウンドもない」と明るい表情だ。「目標は仙台と(青森山田MF)柴崎岳くん」と話し、日刊スポーツ東北6県版を大きく飾った“宿敵”を、復帰へのモチベーションにしてきた。ピッチに戻った今、自らの活躍が「モンテの露出」につながると、信じている。【山崎安昭】