<ナビスコ杯:磐田2-1湘南>◇26日◇1次リーグ◇B組◇平塚
J1磐田はMF上田康太(24)が「恩返し弾」を決め、湘南に勝利した。前半24分に、左足ボレーで先制弾を突き刺し、北京五輪代表で指揮を執った湘南の反町康治監督(46)に見せつけた。チームはナビスコ杯3戦2勝1分けの負けなしで、予選リーグ首位に立った。
はね返されても、また打つだけだ。前半24分、FKの場面。上田が放ったボールは壁に直撃した。はね返ったボールを再び左足で一閃(いっせん)。難易度の高いボレーでゴール左上に突き刺した。後半はFW前田の追加点につながるパスカットで攻守に貢献。今季初ゴールに上田は「とりあえず枠に入るように蹴ったけど、あんないいコースは狙ってなかった」と、驚いた。
相手の指揮官・反町監督へ恩返しとなる1発だった。07年に北京五輪出場をかけたアジア予選では、磐田での活躍が評価され同代表に選出。ボランチとして4大会連続五輪出場に貢献したが、本大会では18人から漏れてバックアップメンバーに外れた。4月10日のリーグ戦で初めて対戦した際は「成長を見せつけたい」と臨みスコアレスドロー。2度目の対決で見事に恩返しを達成した。
日本代表に招集されたDF駒野が不在の中、キッカーとしての信頼が高まる。この日のゴールのきっかけとなったFKだけでなく、5本のCKすべてのキッカーを務めた。柳下監督も「練習通り打てた。まぐれというわけではない」と信頼は厚い。上田も「チャンスがあれば自分が蹴るとは思っていた。でもFKで決めたわけではないので、何とも言えないですけど」と、次こそ文句なしの直接FK弾に照準を合わせた。
チームは初めてとなる公式戦連勝を飾り、ナビスコ杯3戦負けなしで予選リーグ首位に立った。06年以来4年ぶりの決勝トーナメント進出も見えてきた。上田は「あと3試合ある。まず次勝ちたい」と、早くも中2日で迎える神戸戦を見据えた。【栗田成芳】



