清水MF小野伸二(30)が走りきる!

 6日の磐田戦(午後1時=アウスタ)に向け4日、シュート練習を中心に調整。いつもどおりに大きな声を出して、リーダーシップを発揮した司令塔は「この試合で(W杯中断前)ラスト。力を余すことなく、終わったら倒れるぐらいまで出し切りたい」と、意気込んだ。

 普段は試合2日前の調整は1時間半強だが「先週の連戦の疲れもあるんで」(長谷川監督)と、この日は、ちょうど1時間で終了。指揮官が「早く揚がれ!」と促す中、小野は自主的に居残りでシュート練習を敢行し、ゴールへのイメージを高めた。3年ぶりの決勝トーナメント進出は、5日に開催される他会場の結果にもよるが「勝ち点3」に加え、大量点も必要になる。当然、小野も「移籍後初ゴール」を狙う。

 移籍後初の「静岡ダービー」となるが、気負いはない。最近の公式戦で3連勝中の磐田を「個々の能力が高い。全員で守って、全員で攻めてくる」と、冷静に分析し「僕たちは普段どおりにやるだけ。特に(ダービーを)意識はしない」と、淡々と話した。【為田聡史】