ベガルタ戦士の卵がW杯のピッチに立つ。J1仙台ジュニアユース(JY)の茂木慎汰郎君(14)が、14日の日本-カメルーン戦で、国旗を持ち選手を先導する「フラッグベアラー」を務める。日本コカ・コーラの企画に仙台市・台原中サッカー部の佐藤希君(14)を誘って応募。ともに旭丘サッカースポーツ少年団で競技を始めた親友で「今は別のチームだけど、将来は2人で日本代表になってW杯で優勝する」との夢が評価され、1268組2536人から9組18人に選ばれた。

 攻撃的MFの茂木君は「仙台では梁さん、日本代表では本田さんが目標の選手。本田さんやカメルーン代表FWエトーら一流選手のプレーを目に焼きつけたい」と心を躍らせて、11日に南アへ出発した。JYの中村伸監督(36)も「試合直前のピリピリした選手の雰囲気を体感できるだけで財産になる」と期待し、送り出した。

 4泊6日の日程で各国のベアラーとの交流機会もある。「選手と同じ気持ちで」(茂木君)最高峰の舞台を踏みしめる。【木下淳】