ベガルタの007を、モンテディオの指揮官が「世間話」で撃退!?

 10日に、リーグ戦再開へ調整試合をする山形小林伸二監督(49)が“情報操作”に乗り出す。J2栃木との練習試合を、17日に戦う仙台手倉森浩ヘッドコーチ(42)が偵察する。小林監督は「浩に世間話をして、集中させないようにしようかな」と話し、敵の頭脳を混乱させる構えだ。

 仙台が10日予定している練習試合に、山形もスタッフを送り込む。小林監督は「お互いに映像を撮るのはなしにして、全部見せ合った上でダービーにいい試合をしようってことになっている」と口にした後、顔をにやつかせてこう続けた。

 小林監督

 (全く練習してない)3-4-3システムでやります。当然悪いところが出るから、本番は違うシステムを考えんとね。クラブハウスで、浩に(情報収集の邪魔係として)誰を付けるか考えるわ。

 最終調整で、新布陣を試すリスクは冒すはずもなく、スカウティングを阻止することもしない。指揮官の狙いは仙台への“口撃”でダービーへの関心を高めること。「いや~、メンバーも選べんし、システムも決められなくて困る」とうそぶき続けた。【山崎安昭】