「DFタシロ」がモンテディオの命運を握る-。「みちのくダービー」が3日後に迫った14日、山形小林監督は、FW田代有三(27)を17日仙台戦のキーマンに指名した。それもチーム最多4得点の攻撃力より「守備の頑張り」(同監督)と想定外の要求。その真意は一体?

 

 時にはド迫力のスライディングで威圧し、時には相手がボールを離すまで追い回す。田代のDF面での泥臭いプレーが、イレブンの闘争心に火を付ける-。小林監督は、ストライカーの献身ぶりが、勝負の分かれ目とみる。

 小林監督

 田代のハードワークが、守備面において(味方)全員をコントロールすると思う。彼が守備のスタートで、立ち上がりに失点しないようにしたい。

 布陣の最前列に立つ田代への、守備の要求は高い。同監督は「スカポンタン(間抜けな、の意味)な動きじゃなくて、後ろの人間がしっかり統率して動けるように『信号機』の役割をしてほしい」と付け加える。相手のカウンター攻撃を遅らせ、あるいはパスコースを遮断し、中盤でボールを奪うために「先を読んだ動き」(同監督)を、背番号10に求めた。

 つねに勝利を最優先する田代は「仙台は攻守の切り替えが速いんで、気を付ける」と話し、ピンチにつながるロングボールの出し手をマークする。守備に汗をかいた上で、もちろん得点も狙う。「ちょっと腰のキレがよくなかったんで」と、居残りでシュート感覚も確かめた。歴史的な「J1初ダービー」で、攻守ともに存在感をみせる。【山崎安昭】