再開後初のホーム戦は「ゴン&カズ」で盛り上げる。コンサドーレ札幌は25日、札幌ドームで横浜FCと対戦する。FW中山雅史(42)と横浜FCのFWカズ(三浦知良=43)は、ともにベンチ入りが濃厚。日本サッカー界をけん引してきた2人が、07年9月29日以来1030日ぶり、J2では初めて対戦することになった。J通算1位の157得点のゴン、同2位の151得点のカズ。出場すればJ史上最高齢“85歳対決”が実現する。
ついにビッグ2が、札幌でマッチアップする時がやって来た。石崎監督は24日の練習後「ゴンちゃんはメンバーに入れる。あとは状況次第じゃ」と、18試合連続のベンチ入りを確約した。カズもこの日、チームとともに札幌入り。3月21日草津戦以来となる途中出場の可能性が出てきた。札幌のゴンとして迎える初の直接対決。チーム最年長は静かに闘志を燃やした。
中山
注目してくれるのはありがたいこと。来てくれた人たちが、また見たいという試合を見せるのが僕らの使命。カズさんと出場したら?
ポジションは離れていますけど。思いっきり削ってやろうかな、と。会えるのは楽しみだけど、勝利の喜びを得るのは僕らでありたい。連絡?
してません。先に連絡した方が負けですから。
ともに代表をけん引してきた親友としての仲はピッチでは封印。勝ち点3を奪い合うライバルとして、ガチンコ勝負を挑む覚悟だ。現在、最年長ゴール記録はカズの42歳16日。中山が横浜FC戦で決めれば42歳10カ月2日の最年長得点となる。当然、カズが決めれば43歳4カ月29日とまた更新される。カズを止め、ゴンが決めて連勝する。それが札幌サポーターが望む最高のシナリオだ。
「ゴン&カズ」効果でチケットの売り上げも好調。23日時点で2万3000枚を超えており、2万1071人だった3月13日のホーム開幕福岡戦をしのぐ今季最多動員も濃厚となってきた。おまけに中山応援グッズ付き限定指定席券「ゴンチケット」もこの日で完売と、ピッチ外でもヒートアップしてきた。
札幌ドームでの前日調整後、中山は地下の自販機で紅茶を買おうとボタンを押したが、スポーツドリンクが出てきた。「体にはいい?
でもショックだなぁ。押し間違え?
それはないと思うんだけど」と苦笑い。昨季11月29日の横浜FC戦は、DF曽田がカズの前で劇的なドラマチックな引退PK弾を決めた。同じ札幌ドームでの意味深な“予兆”。何かが起きる可能性は十分ある。【永野高輔】



