<J1:横浜1-0仙台>◇第17節◇7日◇ユアスタ

 仙台が横浜に完封負けし、泥沼のリーグ12戦勝ちなしで前半戦を終えた。不動のDFエリゼウ(30)を外すなどテコ入れして挑んだが、前半12分に失点。攻撃陣も沈黙した。前半戦17試合は3勝5分け9敗の勝ち点14に終わった。

 トンネルの出口は、どこにあるのか-。後半ロスタイムの右CK。見えた一筋の光を信じてGK林も攻め上がった。だが、MF太田のキックは反対サイドに流れ、MF関口が太田に返そうとした球がラインを割る。同時に試合終了の笛。今季ユアスタ最多1万8894人の前でイレブンは力なく、ひざを突く。勝った敵将の木村監督が「内容に関して収穫が少ない」という凡戦を落とした。

 あっさり失点した。前半12分、ショートCKからの日本代表MF中村俊の左クロスを17歳の新鋭FW小野が落とし、復帰したばかりの元日本代表MF松田に決められた。不動のDFエリゼウを外して渡辺を約3カ月ぶりに起用。4戦10失点の守備にテコ入れし、複数得点こそ許さなかったが、勝利には届かなかった。

 勝負には出た。後半14分にボランチ田村を下げて攻撃的MFの太田を投入。梁を中盤の底に下げて関口と太田のスピーディーな両翼に託した。しかし「焦りが出てしまう」と手倉森監督。攻撃の形はできつつあるが、最後の壁が破れなかった。

 リーグ戦の勝ちなし試合は12(5分け7敗)まで伸びた。前半戦を終え、勝ち点は14。今季目標の「50」の3分の1にも満たないが「まだ半分ある。厳しい順位だが、切り替えて巻き返したい。生活をかけて戦いたい」と監督。ロッカー室でも選手に訴えた。「うなだれるな!」。歯を食いしばって顔を上げるのか、沈むのか。いつか「ベガルタ仙台」コールに応えてくれる日をファンは待ちわびている。【木下淳】