センターバックの浦和DF山田暢久(34)が、17日の仙台戦(埼玉)でトップ下で先発する可能性が高まった。16日は故障離脱したFW田中、MF柏木を除く14日の名古屋戦先発メンバーらと練習メニューをこなした。フィンケ監督は控え組の攻撃陣と比較し、山田暢の「(トップ下出場の)可能性はある」と話した。実現すれば08年12月6日の横浜戦以来。

 名古屋戦では故障者が続出した。MF鈴木が試合前の練習中に右ふくらはぎを負傷。FW田中が試合中に右肩を脱臼した。MF柏木も右太ももを打撲し、仙台戦出場は微妙。チームも3連敗中でW杯後は1勝5敗と低迷している。MF山田直も右足打撲、梅崎も右ひざ負傷で離脱中という窮地の打開策として、身体能力の高い大ベテランを、攻撃の核に大胆抜てきした。

 山田暢は前節名古屋戦で負傷した田中に代わって後半23分から出場し、そのまま田中のポジションでプレー。交代直前に監督に、以前攻撃的MFでプレー経験があることを確認されたという。「出る選手が頑張らないと。どのポジションだろうと準備は出来ている」と話した。【加納慎也】