U-19(19歳以下)日本代表FW宮市亮(17=愛知・中京大中京)に英プレミアリーグの名門アーセナルから5年契約の獲得オファーが届いたことが30日、分かった。18歳になる12月を待って正式契約を結ぶ運び。4年後のW杯ブラジル大会での活躍が期待される日本の宝を、名将アーセン・ベンゲル監督(60)が育成することになる。

 快足ドリブラーの宮市を巡っては名古屋、鹿島、浦和に加え海外からアヤックス、ケルン、ボルシアMGも獲得に乗り出していたが、8月に練習参加したあこがれのアーセナルからレターが届いたことで進路が定まった。同校サッカー部ディレクターの沢入重雄氏(47)はこの日「宮市本人もベンゲル監督に将来を任せたい意向です」と話した。2週間の練習参加中には視察した同監督から「私の好きなプレースタイル。英語を勉強しておくように」と直接声も掛けられていた。

 英国は就労ビザ取得の条件が厳しいためアーセナルと契約した上で、他国リーグで腕を磨くといった選択肢も考えられる。いずれにせよ、日本の将来を背負う逸材は海の向こうで勝負を挑み、世界基準で磨き上げられることになる。