1日のナビスコ杯準々決勝第1戦(午後7時=味スタ)も「FW」の藤本淳吾(25)で勝負をかける。8月31日、約1時間の最終調整を終えた清水長谷川健太監督(44)は「淳吾は前(FW)が一番合っている」と、蓄積疲労で欠場する司令塔の小野不在でも従来どおりのFWで起用することを明言。リーグ磐田戦では、先発を外れた小野に代わりMFで出場し、司令塔の役割を担ったが、今回は、あくまでも得点源としてピッチに立つ。
藤本の最終調整は「パス」ではなく「シュート」だった。全体練習を終えると、居残りのシュート練習へ真っ先に向かった。先頭で放ったシュートはわずかにゴール左に外れたが、その後は鋭い弾道で気持ちよさそうにゴールネットを揺らした。リーグ川崎F戦から中2日の日程で「やっぱり、きついにはきついですね」と苦笑いを浮かべながらも「行くとき、行かないときのメリハリを持ってやっていけばいい。アウェーだけど勝ちを意識して戦う」と、口元を引き締めた。
司令塔のMF小野が蓄積疲労のため次戦は回避することが、この日までに決定。リーグ磐田戦では先発を外れた小野に代わり、藤本がFWからMFにポジションを移した。しかし「ジュビロ戦はゲームをつくるということを意識しすぎたんで、ポジションが低くなりすぎた」と本人自ら認識するように、自身の特徴がうまく発揮できず、チームとしても敗戦に追い込まれた。長谷川監督も「MFだと下がってきちゃう。(3トップの)右でタメをつくれるし、前(FW)が一番合っていると思う」、当面は藤本の起用をFWに固定する方針を示唆した。
東京戦は日本代表ザッケローニ新監督、同関塚コーチらが視察する予定で、代表定着をアピールするには絶好の場にもなる。ここまで公式戦7戦連続で未勝利の同カードだが今季のリーグ戦で直接FK弾をマークしており「味スタの印象は悪くない。FK?
また決めたいですね」。日本サッカー史上初のイタリア人監督に、藤本らしい「オシャレ」なゴールを見せつける。【為田聡史】



