<ナビスコ杯:磐田2-1仙台>◇準々決勝第1戦◇1日◇ヤマハ

 ナビスコ男がジュビロにいた。磐田がホームに仙台を迎え2-1で勝利を収め、次戦引き分け以上で7年ぶりに4強入りする。前半32分にFWジウシーニョ(26)が先制点をマーク。今大会5得点で同杯得点王に名乗りを上げた。

 待ってましたと言わんばかりに蹴り込んだ。前半32分、DFパクの左クロスが、低い弾道でスルスルと右サイドまで流れてきた。ジウシーニョが右サイドからフリーで走り込み右足で決めた。先制点でチームを勢いづけ、後半1失点したが最後は逃げ切った。ホームで貴重な勝利に導き、アウェーでの第2戦(8日)に弾みをつけたジウシーニョは「ゴールだけでなく全体的に体が動いた。今日は満足」と喜んだ。

 このゴールで現在ナビスコ杯5得点と、得点ランク首位を走る。準々決勝に進出している8チームで、2得点以上の選手は清水FW原と仙台MF太田(ともに2得点)のみですでに独走状態。同杯に得点王の正式なタイトルはないが、6月に復帰してから5戦5発の大暴れに「5試合で5ゴールは相性がいいのかもしれない」と自身も驚いた。

 実は、最多ナビスコ杯得点王の系譜を脈々と受け継いでいた。08年に磐田へ加入する前、ブラジルで所属したパウリスタでは当時、元日本代表FW呂比須ワグナー氏(現パウリスタ監督)からコーチとして指導を受けた。来日前から、呂比須氏にJリーグの話を聞き移籍を決断した。その呂比須氏も、同杯最多となる3度の得点王(97、99、01年)を獲得しており、師匠の歩んだ道をしっかり歩む。「コーチにはシュートについていろいろアドバイスをもらった。コーチのように『ガンバリマス』」と日本語で活躍を誓った。

 中2日で迎えた準々決勝。一方の仙台は中3日と、不利な日程をはね返し、準優勝した03年以来7年ぶり6度目の4強入りに大きく前進した。中3日で天皇杯を挟んでアウェーで第2戦を迎える。ジウシーニョは「チームの助けになって勝利を呼び込みたい」と、最後までチームのことを案じていた。【栗田成芳】