<天皇杯:横浜3-1V・ファーレン長崎>◇2回戦◇5日◇ニッパ球

 横浜が、17歳の高校生FW小野裕二の公式戦初ゴールなどでV・ファーレン長崎に逆転勝ちした。7月18日のトップデビューから、公式戦7試合目で待望のゴールが生まれた。

 小野は無心で右足を振り抜いた。2-1リードで迎えた後半30分。ドリブルでペナルティーエリアに飛び込むと角度をつけたシュートをゴール左隅に放った。左ポストに当たり、ゴール内に転がるのを見届けると右手を力強く振り上げて喜んだ。横浜ユースから7月18日のリーグ広島戦でトップチームデビュー。公式戦7試合目で飛び出した記念弾に「やっと決まったという感じ。ほっとしています」と笑顔をみせた。

 前半は得点機3度を逃した。ハーフタイムに先輩たちから「もう少し落ち着け」「力を抜け」と声を掛けられた。得点場面はDFと間合いを計りつつ「とにかくあわてないようにしました」という。

 試合は格下相手に拙攻を繰り返す厳しい内容。木村監督はハーフタイムに「勝ちたいというのは口だけなのか。気持ちを見せろ!」と声を荒らげた。チームは優勝が目標。「慌てず思い切って狙っていきます」と小野。頂点を目指し、ゴールラッシュを狙っていく。